
クヌギ林の向こう側に僕らのベースキャンプがある。
写真をよく見ていただくと木の隙間から三角屋根がチラリと覗いているのが分かると思うのだが、その建物が温泉施設で、それに隣接したキャンプ場がある。キャンプ場の敷地内から湖面まで小径がつづいていて徒歩2分ほどで行き来ができるから、ボートを水辺に繋留したままベースキャンプで休憩を取ることもできる。
湖、温泉、キャンプ場が三点セットで存在していて、それぞれに歩いてすぐ行ける。
釣りとキャンプを愉しむのに、こんな好条件のフィールドなんて、まず滅多にない。
これ以上ないようなロケーションではあるのだが、ある人為的な理由によって、危なっかしくてゆっくりと釣りをすることすらままならないこともある。
この間の一日もちょうどそんなタイミング。それだけがとても残念であった。
ただただ、ダム湖への入水そのものが禁止されるような事態に至らないことを強く願うばかりである。
僕にとって大好きなダムの一つであり、以前から年に数回は通っていながらも、最近まで知らなかったのだが、このダムの竣工が1981年11月(事業完了は82年3月)のことで、なんと自分と同い年のバースデーダムと言えるのである。
なんだかこれまで以上に愛着が湧いてしまった。
次回はバースデーランタンとバースデーアブを持って、釣りとキャンプを愉しみたい。